VIVRANT SLOW LIFE

ガーデンの癒しの力

自然界を味方につけよう

ガーデンセラピー

大自然の中にいると心が落ち着きますよね。体まで少し軽くなったような気がしてきます。これは自然現象の中に高周波や1/Fゆらぎといった癒しの要素が含まれているからなんです。

少し前にBBCニュースでもガーデニングが長生きにつながるという記事がありました。過去12年の統計によると、ガーデニングに携わっていた場合、心臓病のリスクが27%減少、その他の病気も30%減少するのだそうです。(>>BBCの記事へ:英語)

ガーデンが癒しの力を持っている事はよく知られた事実ですが、ここでちょっと癒しを科学してみましょう。


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自然界の高周波

鳥のさえずり、木のそよぐ音、水の流れる音、とても心地が良くて癒されますよね。実は自然界の音の中には「高周波」といって耳では聞こえないけれどカラダで感じる、高い波動の音が含まれているんです。それが、自律神経に良い影響を与えることがわかってきました。心と体は自律神経によってダイレクトに繋がっているのです。

 

高周波とは逆に携帯電話の電波、電子レンジなどが低周波になります。低すぎて耳では感知できないエネルギー振動です。低周波が生活の中に溢れる現代において、高い周波数の自然音はとても重要です。


赤葉水

1/f ゆらぎ

1/f ゆらぎ(エフぶんのいち ゆらぎ)は自然現象の中にある、規則性の中で不規則にゆらぐものです。なんだかちょっと難しいですね。これは例えば、木のそよぐ音、木漏れ日の光、ろうそくの炎のゆれ、小川のせせらぎなどがそれにあたります。一定のリズムの中にある適当なゆらぎ、という感じでしょうか。

人の心拍がそうですが、人間のカラダのリズムが1/fゆらぎになっています。体内のリズムと同じリズムを感じる事によって人は快適さを感じると考えられています。

現代ではビルや道路など生活空間の至る所で幾何学的なものが使われています。これは大量生産の時代では生産性や効率性を重要視しているからです。これに対して手作りのもの、自然界にあるものは、奇麗に整いすぎていないところが魅力です。これが1/fゆらぎといって温かみと優しさを作り出してくれるんです。



色の効果

言うまでもなく知られていますが、緑の色彩には癒しの効果があります。特に神経を沈静化する働きがあります。自然界の色というのは、人の遺伝子レベルに刻み込まれている情報なんです。

自然と人の心が結びついたときに癒しを感じるメカニズムになっているんですね。ちなみに人工的につくられた緑では、フレッシュ感や、ヒーリング効果はやや減少してしまうようです。


自然治癒力

人間の体には自然治癒力といって、もともと潜在的に治そうとする力が備わっています。それが100%で発揮できる環境というのはとても重要です。ガーデンという空間が自然のチカラを引き出し、その手助けの役割を果たしてくれるでしょう。空間は人の心と身体に影響を与える重要な要素です。

そういう意味でも心身を癒すガーデンを身近におく事は、無機質さとストレス社会の現代においてとても有益な事だと思います。

人の手が作る温かみのあるガーデンは、これらの要素を含む強力な癒しのツールです。